「どうやってゲストに鍵を渡しているのだろうか」
「ゲストが鍵をなくすのではないかと不安」
というように、民泊に宿泊してくれるゲストに鍵をどのように渡せば良いか悩んでいることでしょう。
鍵を渡す方法としては、直接鍵を渡したり、キーボックスに鍵を入れておく方法もありますが、鍵を無くされる恐れもあります。
当記事では、民泊におすすめのスマートロック4選と、コスト・ゲストからの評価など重視したいポイント別の受け渡し方法を紹介します。
池袋で民泊運営しながら民泊代行サービスも展開
2018年に鎌倉で民泊運営を開始。その後、民泊運営代行も運営する傍ら、池袋(東京都)でも自社の民泊を運用中。
客単価と稼働率を上げることが得意。民泊運営のリアルな情報を発信している。
民泊の鍵の受け渡しに最適なスマートロック4選!
トラブルになりにくく楽に運営できるスマートロック(電子錠)ですが、種類が非常に多く、どれを選べば良いか難しいのが実情です。
そこで今回、簡単に誰でも使えてゲストからの問い合わせやトラブルも少ない民泊に最適なスマートロックを4つご紹介します。
ちなみに、民泊でよく使われているスマートロックはRemoteLockになります。
1.RemoteLOCK
商品名 | RemoteLOCK |
特徴 | ・Airbnbほか、豊富なシステム連携実績 ・解錠パスワードを柔軟に設定可能 ・ゲストごとに暗証番号の自動発行・通知 |
料金 | ・本体:55,000円〜(税込) +取付工事費 +月額料金は550円〜(税込) |
取付方法 | 工事取り付け |
解錠方法 | 暗証番号の直接入力 (QRコードやFeliCaカードの対応機種あり) |
公式サイト | remotelock.kke. |
RemoteLOCKはWi-FI接続型のスマートロックです。
先ほどのbitlockとは異なり、スマホアプリは必要なく、事前にゲストへ伝えてある暗証番号を入力して解錠します。そのため、ご年配の方からの予約が多い民泊の場合はbitlockよりもRemoteLOCKがおすすめです。
Wi-Fiに接続することで、遠隔での暗証番号の変更・削除が可能なため、ゲストの宿泊が終わった際には、現地に行かなくても暗証番号の変更ができます。
Airbnbの物件情報にRemoteLOCKを連動させておけば、Airbnbから予約が入ったときに自動的にゲストに暗証番号が発行されるため、手動で暗証番号を送付する手間を省くこともできます。
本体費用は税込5.5万円~、取付工事費は物件ごとに異なりますが、4.5万円~と初期導入費はそれなりにかかるほか、クラウド利用料として税込550円/月~が発生するので、導入ハードルは比較的高めではあるものの、民泊のゲストとそのホスト、双方に利便性の高い設計になっており、民泊の安定運用には外せないスマートロックの一つです。
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2.bitlock MINI
引用:homehub公式サイト
商品名 | bitlock MINI |
特徴 | ・コスパ重視の人におすすめ ・スマホを2タップだけで解錠 ・本体の電池が少なくなると通知あり |
料金 | ・月額550円(税込)と最安値! ・初期費用なし |
取付方法 | 専用テープ |
解錠方法 | スマホのアプリ |
公式サイト | homehub.site |
bitlockはスマートロックのサブスクで、初期費用がかからず、月額550円で利用できるため、コスパを重視する人におすすめです。
スマートロックの本体はテープでドアに張り付けるため、賃貸物件でも利用でき工事費用はかかりません。
また、電子錠が動かないトラブルの元となる本体の電池切れは、電池の残量が少なくなるとホストに通知が行き、新しい電池も自動的に届くような仕組みになります。
ゲストはスマートフォンにアプリをダウンロードしておけば、「アプリを開く→あける」の2タップするだけで簡単にドアが解錠できます。
鍵の開け閉めが履歴で残るため、ゲストがいつ入退出したのか確認ができて安心です。
3.KEYVOX
引用:KEYVOX公式ショップ
商品名 | KEYVOX |
特徴 | ・Webで解錠可能 ・穴あけ工事不要 |
料金 | ・5,000円(税込) ・本体代金32,800円~(税込) |
取付方法 | テープかビス |
解錠方法 | ・スマホのアプリ ・直接入力 |
公式サイト | keyvox.co/ |
初期費用は、本体が32,800円〜で、取り付けはテープかビスで簡単にできます。
月額費用は、アクセス管理システム基本料金とロック料金で月額5,000円です。
スマートロック本体に暗証番号を直接入力して解錠するため、スマートフォンのバッテリーがなくなっていても心配ありません。
また、ゲストごとに暗証番号が設定できるため、間違って別のゲストが入ってくることもありません。
ホストは専用アプリをダウンロードすると、予約管理や部屋割り、オンラインチェックインなど民泊運営に必要な業務を行うことができるので、自分で民泊を管理したいホストにはおすすめです。
反対に、とりあえず民泊運営を開始できれば良いという方には初期費用がかからないbitlockやRemote Lockの方が良いと言えるでしょう。
4.LINKEY Plus
商品名 | LINKEY Plus |
特徴 | ・遠隔からでも暗証番号の変更が可能 ・約12ヶ月利用可能のバッテリー |
料金 | ①スタンダードプラン ¥60,000.-(税抜) ②リモートプラン ¥100,000.-(税抜) ※システム利用料 月額700円(税抜) |
取付方法 | 穴を開けずに特殊なビスで強力固定 |
解錠方法 | ・暗証番号・スマホ・ICカードなど ・物理鍵 |
公式サイト | linkey-lock.com |
LINKEY Plusには電子錠単体の購入で利用できる「スタンダードプラン」と、管理機能を使える「リモートプラン」の2つのプランが用意されています。
(両プランとも必要に応じて、施工費用や機器の送料が別途発生します。)
本体取付には穴をあける必要はなく、特殊なビスを利用し強力に固定ができるため、はがれ落ちたりずれたりもしません。
防水性が高いため、台風のように雨風が強い環境でも問題ないです。
また、LINKEY Plusには民泊運営にとって便利な機能がついています。
ゲストごとに暗証番号を変更するのは手間がかかりますが、リモートプランを契約して外部システムと連携すれば、暗証番号の発行を自動で行ってくれます。
そのためには、LINKEY Plus本体とインターネットに接続するための中継機「ゲートウェイ」の購入と遠隔管理システム「Finelife」の月額利用料が必要です。
管理画面から即時解錠や施錠ができ、開閉状態も確認できるため、ゲストが到着したけどどうしても解錠できないというクレームにも対応できます。
各種システムとAPI連携が可能なのも便利なポイントです。
民泊の鍵を受け渡す方法5選!
冒頭で実物の鍵を渡すのは危ないとお伝えしましたが、コストを下げる意味では直接渡す方法も1つの手です。
まずは鍵を引き渡す主な方法を5つご紹介します。
- 対面で渡す
- 郵便受けを利用する
- キーボックスを利用する
- コンビニエンスストアに代行してもらう
- スマートロックを利用する
ここからは、民泊の鍵を引き渡す方法について一つずつ詳しく説明していきます。
1.対面で渡す
ゲストがチェックインする時間に合わせて、ホストも宿泊先に行き直接鍵を渡す方法です。
対面で挨拶をすることで、信頼関係が生まれ部屋をきれいに使ってくれたり、口コミ評価が高くなったりします。
弊社のお客さまでも、ゲストと対面で会話をすることで30件以上のレビューがあるにも関わらず、ほとんどが星5の評価を獲得できている方もいます。さらには、そのエリアで最も高評価を得た宿としてエリア1位を獲得するほどです。
一方で、直接鍵を渡すためには、事前にゲストがチェックインする時間に民泊に出向く必要があります。日中仕事をしていたり、物件の距離が遠かったりすると、10分程度の鍵の受け渡しのために行くのは面倒です。
高評価獲得のためにはおすすめですが、時間がかかりすぎるのがネックと言えます。
2.郵便受けを利用する
2つ目の方法としては、ゲストの宿泊予定が決まったら、ホストが民泊の郵便受けに鍵を入れておき、ゲストに開けてもらう方法です。
ホストにとって新しいシステムを導入せずに済むためコストがかからず、またゲストと待ち合わせをしなくて済むため時間もかかりません。一方で、郵便受けがマンションなどのオートロックの中にある場合はそもそも受け渡しには使えません。
また、郵便受けに入れた鍵が紛失したり盗難されたりする危険性があるため、安全性が高いとは言いがたいです。
コストダウンには効果的ですが、確実に鍵が渡せない可能性があるため、最終手段という形で見ていただけると良いでしょう。
3.キーボックスを利用する
部屋のドアノブに鍵の入ったキーボックスをかけておき、事前にゲストに伝えてある暗証番号を入力して開けてもらう方法です。
弊社のお客さまの中でもキーボックスで受け渡しをしている方もいらっしゃいます。
キーボックスの場合、購入費用は数千円と安く、工事不要で設置も簡単なため、鍵の受け渡し手段として人気があります。とはいえ、郵便受けでの受け渡しほどではありませんが、鍵の紛失リスクがあるため、合鍵を作っておくなどの対策は必要です。
また、自治体によってはキーボックスでの受け渡しを禁止しているエリアもあるため、事前に保健所に確認しておきましょう。
4.コンビニエンスストアに代行してもらう
ローソンやファミリーマートなどに設置された、無人ボックスで鍵の受け渡しができるサービスです。
コンビニエンスストアに設置されている専用ボックスで鍵のやり取りをし、鍵を受け取るときにカメラで本人確認をするため、安全性が高いです。
しかし、民泊の近くに対応できるコンビニエンスストアがない場合、鍵を取りに行くために遠くまで足を運ぶことになるため、ゲストにとって不便になります。
また、月額利用料がかかるため、コストが気になる人や地方の民泊物件の場合には向いていないでしょう。
5.スマートロックを利用する
スマートロックは、いわゆる電子錠と呼ばれるもので、暗証番号を入力したりゲストのスマートフォンで施錠管理ができたりするものです。
ゲストごとに暗証番号を発行でき、スマホアプリや直接入力で解錠できるため、ホストは民泊に行く必要がなく、手間・時間・コストの削減になります。また、現物の鍵を使用しないため紛失や合鍵を作られる心配がなく、セキュリティーの強化につながります。
一方で、スマートロックの本体が電池切れになった場合は使用できなくなるため、定期的に電池残量を確認しておくことが重要です。実際に民泊を運営している私としては、この方法が最も簡単で安全なため、みなさんにおすすめしているやり方です。
電子錠の中でもSwitch BotはAmazonで購入できるため非常に手軽で採用しやすい印象を受けています。
民泊の鍵の受け渡し方で最適なものは何か?
ここまで、5種類の民泊の鍵の受け渡し方をご紹介してきました。
それぞれ良い面もあれば悪い面もあり、結局民泊の鍵に最適なものが何かわからない方も多いことでしょう。
民泊の最適な鍵の選び方は2種類に分かれます。
- ゲストと交流して高評価を得たい場合は対面で鍵の受け渡し
- 無人で楽に運営したい方はスマートロック
1.ゲストと交流して高評価を得たい方は対面で鍵の受け渡し
ゲストと交流して楽しんだり、しっかり高評価を獲得したい方は、時間の調整が大変ですが対面での鍵の受け渡しをおすすめします。
5分だけで良いので挨拶だけしておくと、驚くほど民泊をきれいに使ってくれて、その上高評価もつけてくれると私が今までに会ってきた民泊ホストは口を揃えていうほどです。
それだけ、ゲストとの信頼関係を作れるのが対面での鍵の受け渡しです。
とはいえ、合鍵を作られたり、鍵を紛失されたりするリスクを考えると、スマートロックを取り付けて、チェックインの時に挨拶だけしに行く方が安全でもあります。
2.無人で楽に運営したい方はスマートロック
都内のマンション民泊などは特にそうですが、無人で運営して可能な限り労力をかけたくない方にはスマートロックがおすすめです。
ゲストのチェックインが何時になっても勝手に部屋に入ってもらえる上に、毎回自動的に暗証番号が変わって、ゲストにも自動で通知がいく優れものがスマートロックです。
(RemoteLOCKの場合のみ)
セキュリティー的にも、予約がないのに勝手に部屋に入られていたというトラブルも起きないので、非常におすすめです。また、RemoteLOCKほど費用をかけたくない場合は、2万円程度で購入可能なSwitch Botもあるのでぜひ検討してみてください。
スマートロックとともに民泊の保険にも入っておくと、より安全性が高まります。
【まとめ】安全に民泊を経営したいならスマートロックを選ぼう
今回はおすすめのスマートロックと民泊の鍵について解説しました。
様々な方が出入りする民泊だからこそ、安全性を重視してスマートロックを導入したいところです。
どうしても鍵にこだわりがあって変えたくない方以外は、ぜひスマートロックを設置してみてください。
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