「民泊のアメニティはどんなものを置いたらゲストが喜んでくれるだろうか」
「評価が下がらないようなアメニティのポイントは?」
民泊にはアメニティが必要になりますが、種類や内容によってゲストが喜んだり、反対に評価を下げられたりする原因となります。
また、女性客なのか友達同士なのか、ターゲットとなるゲストのタイプによっても内容を変える必要があります。
今回は基本となるアメニティ用品一覧と、各ターゲットに合わせた高評価につながるプラスαのアメニティを一覧にしていますので、民泊を始めるときの参考にしてください。
なお、民泊の売り上げを最大化させるには、オーナーが経営戦略を練ることに集中できる環境が必要です。
アメニティ補充などの雑務は民泊代行に任せて、時間を作ることを検討しましょう。
面倒な雑務を代行業者に依頼したい方は、民泊管理バンクにご相談ください。
池袋で民泊運営しながら民泊代行サービスも展開
2018年に鎌倉で民泊運営を開始。その後、民泊運営代行も運営する傍ら、池袋(東京都)でも自社の民泊を運用中。
客単価と稼働率を上げることが得意。民泊運営のリアルな情報を発信している。
民泊で必ず必要なアメニティ
ほとんどのゲストは民泊といえども、ホテルと同等のアメニティを求めています。
以下の場所には必ずアメニティを置いておきましょう。
- キッチン
- リビング
- 洗面所・お風呂
- トイレ
これらの場所にアメニティがない場合、悪いレビューがつく恐れがあるため、お金はかかりますが必ず用意するようにしてください。
キッチン
キッチンは、ゲストが外で購入してきた食事を温めたり調理をしたりするため、調理器具が揃っていると喜ばれます。
- 冷蔵庫・電子レンジ
- 鍋・フライパン・調味料
- ゴミ箱・ゴミ袋
- 電気ケトル
電化製品は高性能でなくてもかまいません、最低限の機能が備わった製品を準備しましょう。
ここからは、各備品について詳しく説明していきます。
冷蔵庫・電子レンジ
冷蔵庫や電子レンジは必ず置いておきましょう。
ゲストは、スーパーやコンビニで購入してきた食事を部屋で食べることがあるため、冷蔵庫や電子レンジがあると喜ばれます。
冷蔵庫や電子レンジは簡易的な小さめのものでも良いので、中古家電ショップなどで数千円で買ってくるのがおすすめです。
鍋・フライパン・調味料
民泊の場合、長期滞在するゲストも多く、簡単な料理を作る方もいます。
そのため、油や砂糖、塩胡椒などの調味料と菜箸やフライパン、まな板と包丁などの調理器具を揃えておくと親切です。
とはいえ、自宅のように何種類も置く必要はないので、鍋とフライパンに加えて、必要最低限のものだけの用意で問題ありません。
ちなみに民泊で飲食物・料理をホスト側から提供する場合の注意点をこちらの記事にまとめましたのでご覧ください。
民泊で飲食店営業許可なしで料理を提供する例を見る
ゴミ箱・ゴミ袋
ゴミ出しマナーについて近所から苦情が来ることが多いため、ゴミ箱とゴミ袋は準備します。
特にキッチンから出る生ごみは、臭いや虫が発生しやすいため注意が必要です。
もしゲストにゴミを分別してもらうなら「缶・瓶・ペットボトル・燃えるゴミ」と、イラストや写真でわかりやすくゴミ箱に貼るのがおすすめです。
きちんと分別しておけば、清掃料金も安くなることがあるのでおすすめです。
電気ケトル
冷蔵庫や電子レンジと同じように、あると便利なのが電気ケトルです。
ティファールなど有名ブランドでなくても、Amazonで数千円の製品を購入すれば、十分に機能を果たしてくれます。
例えば、お茶やコーヒーを飲むときや、インスタントラーメンを食べるときなど、お湯を使う場面はさまざまあり、ゲストから高評価を得られるポイントでもあります。
鍋を使ってお湯を沸かしてもよいですが、電気ケトルの方が便利に使えるため、置いておきましょう。
リビング
リビングはゲストが一番長く滞在する場所です。
そのため、疲れた体をリラックスしてくつろいでもらう環境を作ることが大切になります。
- 電化製品の操作マニュアル
- ティッシュペーパー
- テレビ
- Wi-Fi
これらのアメニティを置くことで、ゲストからの評価がよくなります。
電化製品の操作マニュアル
部屋の中にある、テレビ・エアコン・洗濯機・テレビのリモコンなど、電化製品の使い方を説明したものを準備しましょう。
外国人のゲストが多い場合、英語での表記も必要になります。
日本と海外では電化製品の操作方法が異なることが多く、使い方がわからないと問い合わせが来ることも多い場所です。
写真や図を使用し、目で見て理解できるくらいの、ていねいなマニュアルを作りましょう。
ティッシュペーパー
リビングにティッシュペーパーを置いておきましょう。
ティッシュペーパーはあるのが当たり前と思われているため、なかった場合は評価が下がってしまいます。
手や顔の汚れを取ったりテーブルを拭いたり、ティッシュペーパーは様々な用途で使えるので、余裕があれば寝室にも置いておくのがベストです。
そのまま置くと生活感が出てしまうため、ボックスにカバーを付けましょう。
テレビ
テレビを設置しておくと喜ばれます。
ゲストは滞在中に、特に見るものがなくてもテレビをつける場合がとても多いです。
日本人ゲストの場合なら、朝はテレビの情報番組を時計代わりにしていることもあります。
大型でなくてもよいため、リサイクルショップなどで安く購入するとよいでしょう。
Wi-Fi
Wi-Fiの有無は、ゲストが物件を選ぶときに必ず見るポイントです。
海外では街中でWi-Fiを使えることが多いですが、日本ではまだまだ整備が追いついていません。
そのうえ宿泊先でもWi-Fiが使えないとなると、ゲストは不便さを感じてしまいます。
滞在中は通信料を気にせずにインターネットが使えるように、Wi-Fiは整備しておくことが必要です。
電波の入りが良い場合は価格の安いポータブルWi-Fi、通信が安定にしにくい場所やよりゲストの満足度を高めたい場合は固定Wi-Fiがおすすめです。
洗面所・お風呂
洗面所やお風呂にはさまざまなアメニティが必要となってきます。
ゲストが満足できるように、必要なものを揃えておきましょう。
- シャンプー・コンディショナー・ドライヤー
- ボディソープ・ボディタオル
- 洗顔フォーム・メイク落とし
- 歯ブラシ・カミソリ
- タオル
- パジャマ
このように消耗品があり種類も多いため、足りなくならないように準備しましょう。
シャンプー・コンディショナー・ドライヤー
シャンプーやコンディショナーは必ず英語表記入りのものを準備しておきましょう。
ボトルをそのまま置いておくと、外国人のゲストにはどちらがシャンプーかコンディショナーかわかりません。
また、ドライヤーも必ず置いておきましょう。
ドライヤーはかさばるためゲストは持ち運んでいないことがほとんどです。
ほこりがたまりやすいため、こまめに掃除をすることで、ゲストに清潔な印象を持ってもらえます。
ボディソープ・ボディタオル
ボディソープやボディタオルも準備します。
ボディソープはドラッグストアで売られているものでよいですが、シャンプーと同じように英語表記をしておきます。
「ベビーソープが置いてあり助かった」という口コミもあり、子供連れの場合は肌に優しいものを用意しておくのもおすすめです。
ボディタオルは使い捨てのものを用意しましょう。
1本のボディタオルを使い回す想定で置いておくと、清潔感のない民泊だと思われてしまいます。
洗顔フォーム・メイク落とし
洗顔フォームやメイク落としは個別パックかミニボトルのものを準備しましょう。
ゲスト自身が持参していても、旅の途中で使い切ってしまうこともあります。
そんなときに洗顔フォームやメイク落としが置いてあれば、とてもうれしいはずです。
ゲストからは「無印のスキンケアが用意されていてよかった」との口コミもありました。
カジュアルな物件なら「洗顔とハンドウォッシュ」兼用を利用すればコスパもよくなります。
歯ブラシ・カミソリ
歯ブラシやカミソリは使い捨てのものを準備しましょう。
自分で持ってくる人もいますが、忘れてしまった場合にはわざわざ買いに行くことになるため、あればうれしいはずです。
業務用で個別包装になっているものを購入しましょう。
ファミリーや友人同士などで利用してもよいように、さまざまな色の歯ブラシを用意できるとより良いです。
タオル
バスタオルやフェイスタオルは、清潔なものを準備しておきましょう。
特にバスタオルはかさばるため、持ち歩くことはほとんどありません。
ペラペラの物は避け、ふっくらとしたタオルを置いておきましょう。
また、強すぎる柔軟剤の匂いや生乾きの臭いには注意が必要です。
洗濯機ではなくクリーニングに出すことで常にフワフワでタオルの消耗も少なくなるのでおすすめです。
パジャマ
Airbnbなどの民泊施設では、パジャマの用意がないところが多いです。
しかし、高級志向の民泊の場合、ゲストはパジャマがあるものだと思っています。
実際に泊まってみたらパジャマが用意されていなかった場合には、印象が悪くなり、レビューも悪くリピートもないでしょう。
男性女性それぞれに、フリーサイズのパジャマを用意しておけば安心です。
素泊まりに近いカジュアルな民泊ならパジャマを用意しなくても評価は下がりません。
トイレ
民泊の中でも最も汚れやすい場所であり、清潔感を保つことが必要な場所です。
- トイレットペーパー
- 消臭剤
このように、トイレにはそれほど置くものはありませんが、悪い印象を残さないような配慮が必要です。
トイレットペーパー
ゲストの人数と滞在日数にもよりますが、足りなくならないような数を準備しましょう。
途中で足りなくなった場合、ホストに連絡が来たり、替わりにティッシュペーパーを流されてトイレが詰まったりと、トラブルの元になります。
ゲストが泊まる前にトイレットペーパーの量をチェックしましょう。
消臭剤
トイレの臭いを消すために、消臭剤を置いておきましょう。
物件のトイレから臭いがすると、悪い印象を持たれてしまいます。
ビーズタイプやスプレータイプなどさまざまありますが、香りの残らない無香料タイプやふわっと香る微香タイプのものがおすすめです。
ドラッグストアに行くと多くの種類があるため、実際に匂いを確認してから決めるのがよいです。
民泊で必要なアメニティはターゲットや客層で変わる
ここまで、民泊で必ず必要なアメニティを紹介してきましたが、立地や客層によって大きく異なるため、絶対にこれが必要とは言えないのが正直なところです。
基本的なアメニティは揃っても、それだけではゲストに満足してもらえません。
それだけでなく、過不足なく置いておかないとクレームや低評価につながります。
ゲストに喜んでもらうには、ターゲットにしている客層によってアメニティの種類を変える必要があります。
具体的には以下の4つです。
- 女性客が多い場合
- 友達同士や大学生がターゲットの場合
- 単身のゲストが多い場合
- 長期滞在やファミリーが多い場合
ここからはターゲット別に必要なアメニティを紹介していきます。
女性客が多い場合
シャンプーやコンディショナーなど、好きなブランドが選べるように数種類準備しましょう。
ロクシタンやAesopなど日常使いしないハイブランドのものをいくつか置いておくと、優雅な気分になり非日常を味わうことができます。
また、フェイスパックや入浴剤も数種類あると、選ぶ楽しみができます。
他の民泊との差別化にもなり、ゲストからの評価も上がるはずです。
友達同士や大学生がターゲットの場合
ゲストが友達同士や大学生の場合、大勢で楽しめるようなものがあると喜ばれます。
例えば、「ワンナイト人狼」「ゲスクラブ」のようなボードゲームやトランプなどを置いておくと、にぎやかな時間を過ごすことができます。
Netflixのような動画配信サービスを契約しておけば、普段見られないような番組を見て楽しめるでしょう。
また、飲み会がメインになるようなら、予備のゴミ袋・洗顔フォームやメイク落とし・シャワーキャップなどが必要になります。
単身のゲストが多い場合
単身のゲストが民泊施設に宿泊する場合、一人でゆっくりと時間を過ごすことが多くなります。
Netflixのような動画配信サービスは、日ごろじっくりとテレビを見られない人にとって、とても喜ばれます。
また、外国人のゲストの場合は、日本に来ても自国の映像が見られて安心できるでしょう。
単身のゲストの場合、一人での時間を見越して、動画配信サービスのある物件を探すことがあるため、契約をしておけば機会損失となりません。
長期滞在やファミリーが多い場合
長期滞在やファミリー向けの一軒家などで民泊を希望するゲストの場合、キッチンを使用して料理をしたいと希望される人がいます。
ゲストが食材を買ってきて料理ができるように、塩・こしょう・油など基本的な調味料は用意しておきましょう。
この他にも、おたまや菜箸などの調理器具も必要になります。
また、部屋に戻ってきてからは自宅のように過ごしたいと考えるゲストが多く、Netflixなどの動画配信サービスが利用できると喜ばれます。
ファミリーでも子ども連れであれば、子ども用歯ブラシ・パジャマ・絵本などを準備しておけばより高評価につながります。
アメニティは予約率を上げるために充実させることが重要ですが、ゲストによって使い分けることも大切とお伝えしてきました。
ここからは、これがあったらうれしいというアメニティを紹介していきます。
民泊のアメニティであればうれしいもの
このようにゲストのタイプによってアメニティの種類を変えた方が、ゲストから喜ばれてリピーターにつながることや、高評価レビューが付く民泊を運営できるようになります。
また、余裕があれば、以下のような物を揃えると印象付けられます。
- インスタントコーヒー・お茶パック・お菓子
- 周辺地域のガイドブック
- 延長コード・電源タップ
自分だったらこれがあればうれしいと感じるアメニティを置くと、ゲストからプラスαの評価を得ることができます。
ゲストが喜ぶコーヒーを提供したい方はコーヒー豆研究所の以下の記事を参考にしてください。
参考:【2024年】本当に美味しいおすすめの人気コーヒー豆ランキング65選
インスタントコーヒー・お茶パック・お菓子
お湯を注ぐだけのインスタントコーヒーやお茶パックを用意しておきましょう。
外国人のゲストには日本茶が喜ばれ、お土産に持ち帰る人もいるくらいです。
また、飲み物に合ったお菓子を人数分用意しておけば、ホストの心遣いを感じてくれるはずです。
ゲストがホッと一息つけるようにお茶やお菓子を準備をしておけば、ホストへの高評価につながります。
周辺地域のガイドブック
物件近くのコンビニやドラッグストア、スーパーなどの地図を載せたガイドブックを作成するとよいでしょう。
観光地であれば、市販のガイドブックが役に立つかもしれませんが、周囲にあまりお店がない場合はゲストが戸惑ってしまうことがあります。
そのために、買い物ができるようなお店や食事ができるレストランなどがわかる地図があると重宝されます。
市販の地図を利用するのも一つの方法ですが、写真やイラストを使用することで、外国人ゲストにもわかりやすいガイドブックができます。
延長コード・電源タップ
ゲストが持参する電子機器には、スマートフォン・タブレット端末・モバイルバッテリー・カメラなどさまざまな種類があります。
リビングにもコンセントはあると思いますが、それだけでは足りなくなることも多いです。
そんなときに延長コードや電源タップがあれば、ストレスなく充電できます。
また、必要な家電製品の電源を勝手に抜かれることもなくなります。
通常は収納ボックスなどにしまっておけば、散らかっているようには見えません。
ここまで、必ず必要なアメニティと、あればうれしいものを紹介しました。
最低限必要なアメニティを取り揃えるだけではゲストは満足してくれません。
ターゲットとしているゲストに応じたアメニティを置くことや、プラスαのものを置くことで満足度はより一層上がります。
民泊のアメニティでゲストに喜んでもらうには
外国人のゲストが多い場合、海外と日本では生活様式も異なるため、滞在しやすいような配慮が必要となります。
アメニティの良し悪しで予約率に影響が出るため、しっかりと検討をしましょう。
アメニティをコストではなく投資ととらえることで、ゲストが満足できる民泊運営ができるようになります。
また、より効率よく民泊を運営するには、アメニティの管理・補充を民泊代行に任せるのも一つの手です。
経営戦略を担えるのはあなたしかいないので、アメニティの補充などの売り上げに直結しない雑務に時間を割いている場合ではありません。
雑務は民泊代行に任せて、経営戦略に集中して売り上げを上げましょう。
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