観光業の仕事内容を種類別に解説!魅力や向いている人、必要な資格など

「観光業に興味があるけど、具体的にどんな仕事があるの?」
「自分に向いている職種を知りたい」

観光業界への就職・転職を考えているものの、業界の全体像や具体的な仕事内容がわからず、始めの一歩を踏み出せずにいませんか?

本記事では、観光業の仕事内容をホテル・旅行会社・航空など種類別に詳しく解説します。やりがいや大変なこと、必要なスキル・平均年収も紹介するため、観光業界でのキャリアを具体的にイメージできるようになります。

本記事を読んで、観光業の仕事への理解を深め、あなたに合ったキャリアパスを見つけましょう。

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監修者
民泊管理バンク 代表 高橋拓真

池袋で民泊運営しながら民泊代行サービスも展開

2018年に鎌倉で民泊運営を開始。その後、民泊運営代行も運営する傍ら、池袋(東京都)でも自社の民泊を運用中。

客単価と稼働率を上げることが得意。民泊運営のリアルな情報を発信している。

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観光業の仕事内容|種類別に解説

観光業は、旅行者の体験を支える多様な業種・職種で構成されています。

主な業種・職種は次のとおりです。

  • ホテル・宿泊業界
  • 旅行会社系
  • 航空・空港系
  • 交通機関
  • 公的機関の公務員

それぞれの業種・職種で仕事内容や求められるスキルが異なります。以下で詳しく見ていきましょう。

1.ホテル・宿泊業界

ホテル・宿泊業界では、宿泊客の満足度を高めるための接客やサービス提供が中心です。

顧客と直接関わる機会が多く、笑顔や言葉遣い、立ち居振る舞いなど、細やかな配慮が求められます。宿泊体験の印象を左右する重要な仕事です。

近年は、ホテルだけでなくアパートメントホテルや貸別荘など、小規模で個性を打ち出した宿泊施設が増えています。ゲストとの距離が近く、内装やコンセプトにこだわった宿づくりに関わる機会も広がっています。

こうした流れの中で、弊社BizPatoでは民泊運営代行や宿泊施設の開発を手がけています。

宿泊施設のコンセプト設計から、予約管理・ゲスト対応・運営改善までを一貫して担っており、サービス品質を自らの手で磨きながら、柔軟な働き方も実現できる環境を整えています。

一方で、ホテル・宿泊業界には今も多くの職種があり、さまざまな役割を担う人たちが現場を支えています。

以下は代表的な職種です。

職種主な仕事内容
フロントスタッフチェックイン・チェックアウトの対応、予約管理、観光案内などを行う。
ホテルコンシェルジュレストランや観光地の予約・手配を通じて、滞在中のサポートを行う。顧客満足度を高める役割。
ハウスキーパー客室の清掃や備品の補充を担当。快適な空間を維持し、見えない部分で宿泊体験を支える。
レストランサービス(料飲部門)食事会場での接客や配膳を行い、料理とともに心地よい時間を提供する。

これらの職種は、接客やおもてなしに関心があり、細やかな配慮を大切にできる人に向いています。

求められる資格・スキルとしては、ホテルビジネス実務検定や語学力(英語・中国語など)のほか、接客マナーや問題解決力が挙げられます。

2.旅行会社系

旅行会社系の仕事は、旅行商品の企画から販売、現地運営まで一連の流れに関わる点が特徴です。

顧客の希望をヒアリングし、最適なプランを提案することで“理想の旅”を提供します。旅程の設計や手配を通じて、旅行体験全体をデザインできる職種です。

主な職種と仕事内容は以下のとおりです。

職種主な仕事内容
ツアーガイド/ツアーコンダクター団体旅行に同行し、スケジュール管理や現地案内、トラブル対応を行う。旅の安心と快適さを支える役割。
ツアープランナー旅行商品の企画・造成を担当。季節やターゲット層に合わせたツアー内容を設計する。
旅行会社のカウンター係店舗での接客・予約受付を担当。顧客の要望を聞き、最適なプランを提案する。
ランドオペレーター海外現地での交通・宿泊・観光手配を行う。旅行会社の裏方として全体を調整する。
通訳ガイド外国人旅行者に同行し、観光案内や文化説明を行う。語学力とコミュニケーション力が求められる。

旅行会社で働くには、旅程管理主任者(ツアー同行職では必須)や旅行業務取扱管理者(企画・販売職に有利)といった資格が役立ちます。

計画立案や細部の調整が得意で、人と接することを楽しめる人に向いています。海外旅行や異文化に関心がある人にとっても、やりがいを感じやすい仕事です。

3.航空・空港系

航空・空港系の仕事は、空の旅を安全かつ快適に提供することが特徴です。

安全運航を支える裏方の業務から、乗客と直接関わる接客まで、幅広い職種があります。

以下に代表的な職種をまとめました。

職種主な仕事内容
キャビンアテンダント(客室乗務員)機内での安全確認、飲食提供、緊急時の対応などを担当。乗客の安全と快適さを守る。
グランドスタッフ搭乗手続き、手荷物の受付、出入国手続き、案内業務、VIP対応など、空港内での乗客対応全般を担う。

求められるスキルは、突発的なフライト変更やトラブル時に対応できる冷静な判断力です。

また、航空・空港系の仕事では、長時間の立ち仕事や時差のある勤務、突発的な対応が求められる場面が多く、体力的な負荷がかかります。そのため、常に万全の状態で業務に臨むためには、心身のコンディションを整える習慣が欠かせません。

外国人と接する機会も多いため、語学を日常的に使いたい人や、世界中の人と交流したい人に特に向いています。体力に自信があり、人のサポートに喜びを感じられる人ほど活躍しやすい職種です。

4.交通機関

交通機関の仕事は、旅行者の移動を支え、観光体験をスムーズにする役割を担います。

以下に具体的な職種をまとめました。

職種主な仕事内容
鉄道・航空会社の営業職団体旅行や観光イベント向けの交通プランを提案し、チケットや輸送手配を行う。
観光バス・タクシードライバー観光客を目的地まで安全に運ぶ。接客力と運転技術が求められる職種。
観光バスガイド車内で観光地の案内や説明を行い、旅行の楽しさを演出する。

これらの職種では、地理に関する知識や土地勘があると、移動ルートの効率化や旅程全体の満足度向上に役立ちます

交通に関心があり、人と直接関わる仕事を好む人に向いています。責任感を持って安全を守れる人や、臨機応変に対応できる人ほど評価されやすい職種です。

5.公的機関の公務員

公的機関での観光関連業務は、観光政策や地域の活性化に関わる、社会的意義の高い仕事です。

観光施策によって地域外から人を呼び込み、飲食・宿泊・交通などの消費を促すことで、地域の経済を活性化させます。

民間企業とは異なり、地域全体を俯瞰した視点で観光資源の発掘やインバウンド対策を進めるのが特徴です。長く地域に貢献できる施策を企画・運営していきます。

以下に具体的な職種をまとめました。

職種主な仕事内容
観光庁職員国の観光政策を企画・立案し、国内外の観光振興や調査を行う。
地方自治体観光課職員地域の観光イベントやPR施策を企画・実施し、観光客の誘致を担う地方公務員。
日本政府観光局(JNTO)職員海外向けに日本観光のプロモーションを行い、訪日外国人旅行者を増やす。

社会貢献や地域づくりに関心があり、人と協力しながら物事を進めるのが得意な人に向いています。

安定した環境のもとで、観光を通じて地域の魅力や活気を広げたい人にとって、やりがいを感じやすい仕事です。

観光業の仕事のやりがい・魅力

観光業は、人と地域をつなぎ、旅を通して心に残る体験を生み出す仕事です。お客様の笑顔や感謝の言葉が直接返ってくる場面も多く、働く人自身が大きなやりがいを感じられます。

以下に主なやりがいをまとめました。

やりがい・魅力内容
文化や言語を超えた出会いがある世界中の人と関わり、異なる価値観や文化に触れられる。
人に喜ばれる瞬間がある自分の接客や提案で「ありがとう」と言われることが多く、直接感謝を感じられる。
幅広いスキルが身につく企画、運営、接客など多様な業務を通じて、マネジメント力や調整力が育つ。将来的に他業界でも応用できる。
地域や社会への貢献度が高い観光事業を通じて、地方の活性化や空き家の有効活用など、社会的な課題の解決に関わることができる。

観光業の魅力は、世界中の人と関わりながら異文化に触れ、視野を広げられることです。

自分の接客や提案が「また来たい」という言葉につながる瞬間に大きなやりがいを感じます。

さらに、観光を通じて地域を元気にできる点も、この仕事ならではの魅力です。

観光業の仕事で大変なこと・デメリット

観光業は多くの人に感動を与える一方で、働く側には体力・時間・収入面での負担もあります。

観光需要の変動や接客の特性から、ほかの業界にはない大変さを感じる場面も少なくありません。

以下に主なデメリットをまとめました。

大変なこと・デメリット内容
繁忙期と閑散期の差が大きいゴールデンウィークや夏休み、年末年始などは勤務が集中し、残業が増える傾向。一方で閑散期は業務量が減り、勤務ペースに差が生じやすい。
勤務時間が不規則になりやすいシフト制が基本で、早朝のフライト対応や深夜までの接客も発生。生活リズムが乱れやすく、プライベートの予定を立てにくい。
肉体的・精神的な負担が大きい長時間の立ち仕事や移動、急なトラブル対応など体力を使う場面が多い。クレーム対応や文化の違いに伴うストレスも感じやすい。
給与水準が必ずしも高くない責任や労力に比べて給与が低いと感じる人もいる。特に成果が数字に表れにくい職種では昇給しづらい傾向がある。

観光業は「人を喜ばせる仕事」である反面、繁忙期の業務量の多さやシフト制の不規則さに苦労する人が多い業界です。また、旅行シーズンに合わせて休暇が取りづらい点も、ワークライフバランスの課題といえます。

さらに、接客業の性質上、体力面・精神面の両方に負担がかかりやすいのも特徴です。

とはいえ、観光業界でも働きやすい職場づくりに取り組む企業があります。シフトの柔軟な調整や、働く場所・時間にとらわれない体制を整える動きも見られます。

たとえば、弊社BizPatoのカスタマーサポート職では、観光に関わる業務をしながらもフルリモート勤務が可能です。

週休2日制で、時間や場所にとらわれずに働ける環境が整っています。

このように、観光業の経験を生かしながらも、安心して長く働ける仕事が増えています。

観光業の仕事に向いている人とは?

ここでは、観光業の仕事に向いている人の特徴を紹介します。

向いている人の特徴理由
旅行が好き新しい土地や文化に関心を持ち、楽しみながら顧客に提案できる。
語学を日常的に使いたい外国人旅行者や海外取引先との対応で語学力を活かせる。
コミュニケーション好き接客やチーム連携など、人との関わりが多い業界で力を発揮できる。
好奇心旺盛新しい観光地や流行をキャッチし、サービスへ柔軟に反映できる。
裏方で段取りするのが苦にならないスケジュール管理や手配業務など、正確さと計画性が求められる。
課題を自ら発見し改善するのが得意現場の課題に気づき、サービス品質の向上につなげられる。

このような特徴をもっている人は、ぜひ観光業界の仕事にチャレンジしてみてください。

観光業の仕事の平均年収

観光業界の平均年収を以下にまとめました。

【ホテル・宿泊業界】

職種平均年収
フロントスタッフ約338万円
ホテルコンシェルジュ約338万円
ハウスキーパー約338万円

【旅行会社系】

職種平均年収
ツアーコンダクター396万円
旅行会社カウンター係約511万円
通訳ガイド396万円

【航空・空港系】

職種平均年収
客室乗務員約596万円
グランドスタッフ506万円

【交通機関】

職種平均年収
観光バス運転手約461万円
観光バスガイド約562万円

上記のように、観光業の年収は職種によって大きく異なります。

語学力やマネジメントスキルが求められる職種では収入が上がる傾向にあります。

また、航空・空港系や旅行会社系の一部職種は責任が重く、給与水準も高めです。

観光業界の仕事の現状と将来性

観光業界は、コロナ禍を経て急速に回復しています。

日本政府観光局(JNTO)の統計によると、訪日外国人数は2020年の約400万人から2024年には約3,700万人へと約9倍に増加しました。

また、日本人の海外出国者数も2020年の約317万人から2024年には約1,300万人まで回復しており、国内外ともに観光需要が再び高まっています。

この背景には、宿泊施設や旅行形態の多様化があります。最近では、高級ホテルから民泊・ゲストハウスまで、旅行者のニーズに合わせた選択肢が広がっているのが現状です。

さらに、旅行は単なる移動や観光地巡りではなく、その土地の文化や暮らしに触れる体験型のスタイルへと変化しています。

こうした流れのなかで、観光業の働き方も変わり始めています。

従来は接客や現場対応といったオフラインの仕事が中心でした。しかし、弊社BizPatoのように、オンラインで完結できる民泊運営代行や宿泊施設の管理業務など、フルリモートで観光に関わる仕事も増えています。

コロナ禍以降、場所にとらわれずに観光ビジネスに携われる環境が整いつつあり、業界の新しい形として注目されています。

需要が高まる一方で、人手不足が深刻化しているのも観光業界の現状です。宿泊・運営・予約管理・清掃など、あらゆる分野で人材が求められており、経験者はもちろん、未経験から挑戦できる機会も増えています。

出典:
JTB総合研究所「インバウンド 訪日外国人動向
JTB総合研究所「アウトバウンド 日本人海外旅行動向

観光業界の仕事に就職・転職する方法

観光業界は職種が幅広く、ホテル・旅行会社・航空・交通・民泊運営など、働き方の選択肢も多様です。

その中で、自分に合った道を見つけるには、就職・転職のルートを正しく理解することが重要です。

本章では、観光業界を目指す人が押さえるべき3つの方法を紹介します。

  • 大学・専門学校で学ぶ
  • 企業の採用サイトや求人サイト・エージェントを活用する
  • 資格を取得する

以下で、それぞれの特徴とポイントを詳しく解説します。

1.大学・専門学校で学ぶ

観光業界を目指すなら、大学や専門学校で基礎から学ぶのが近道です。観光学科や旅行学科では、旅の企画・手配・販売、ホテル運営、接客マナーなど実践的な知識を身につけられます。

また、ホテルや旅行会社、空港などでのインターンを通じて現場を体験できるのも強みです。

学校によってはホテル・エアライン・テーマパークなど特定分野に特化した学科もあり、自分の目指す業界に合わせた学び方を選べます。

2.企業の採用サイトや求人サイト・エージェントを活用する

観光業界を目指す際は、まず企業の採用サイトを確認しましょう。仕事内容だけでなく、社員インタビューや働き方の紹介から、企業の雰囲気や価値観をつかむことができます。

最近は、採用サイトを通じてカジュアル面談を実施する企業も増えています。

選考前に気軽に話を聞ける場で、仕事の実態や社風を理解できるのがメリットです。

たとえば、民泊運営代行を手がけるBizPatoでも、面談を通じて業務内容や働き方を丁寧に説明しており、応募前の不安を解消しやすい仕組みを整えています。

また、求人サイトや観光業専門の転職エージェントを併用することで、非公開求人や自分に合った職種を紹介してもらえる場合もあります。

採用サイトで気になる企業を見つけたら、求人情報との比較を通じて、納得できる選択をしましょう。

3.資格を取得する

観光業界では、専門資格を持っているとキャリアの幅が広がります。

以下は、代表的な資格と活かせる場面をまとめた表です。

資格名内容
旅程管理主任者ツアー同行に必須。安全で快適な旅行運営を管理する立場に就ける。
旅行業務取扱管理者旅行会社において旅行契約の締結・管理などを行うために必要な国家資格で、営業所ごとに選任が義務付けられている。
全国通訳案内士外国語を用いて旅行者に日本の文化・歴史・地理などを案内できる国家資格。
語学系資格(TOEICなど)海外観光客対応などに役立つ。

資格を取得することで、内定率の向上や希望職種への配属の可能性が高まるだけでなく、

入社後も専門性を活かしたキャリアアップにつなげられます。

観光業の仕事のキャリア事例

ここでは、観光業の現場でキャリアを築いた一例として、株式会社BizPatoの代表高橋の体験談を紹介します。

高橋は、留学経験をきっかけに外国人との交流に魅力を感じ、大学時代に民泊運営をスタートしました。

当初は自宅や賃貸物件を使った小規模な取り組みでしたが、ブログで民泊運営のノウハウを発信しながら実践を重ね、やがて運営代行を本格化しています。

その経験を基に株式会社BizPatoを設立し、法人として宿泊施設の運営サポートや物件開発を手がけるようになりました。

社内では、各物件の稼働率を高めるために戦略会議を重ね「どのようにすれば選ばれる宿になるか」をチームで検討してきました。オーナーへの提案を通じて改善を積み重ね、3ヵ月以内に稼働率8割を超えるようにするなど、成果につなげるように取り組んでいます。

さらに現在は、北海道での別荘を建設するなど、地域の観光資源を育てる取り組みにも挑戦中です。

このように、地方から新しい観光の形を模索し続けています。

SUPER DELIVERY MEDIA「民泊で地域活性化をしたい!学生時代から民泊運営を始めた民泊の専門家、BizPato(ビズパト)の高橋さんに話を聞いてみた

株式会社BizPatoでは民泊立ち上げ・運営メンバーを募集中

観光業界は、訪れる人に特別な体験を提供する仕事であり、地域の魅力を再発見し発信する役割も担っています。

旅行者との出会いを通じて多様な価値観に触れたり、地域の課題に向き合いながら貢献できたりする点にやりがいを感じる人も多いでしょう。

なかでも宿泊業は、旅行者との距離が近く、地域ならではの文化や人との触れ合いを提供できる仕事です。ホテル以外にも、民泊・アパートメントホテル・貸別荘など、より小規模で個性を活かした宿泊形態も増えており、働き方の幅も広がっています。

たとえばBizPatoでは、空き家を宿泊施設として再生し、全国各地で民泊の立ち上げや運営をサポートしています。地域の観光資源を活かしながら、フルリモート勤務が可能で柔軟な働き方ができるため、場所にとらわれず観光業に関わりたい人にとって、新しいキャリアの選択肢となるでしょう。

「観光業で自分らしい働き方を実現したい」という方は、以下から募集要項をご覧ください。

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