Beds24はAirbnbやBooking.comなどの複数の予約サイト(OTA)を接続し、ダブルブッキングを防止したり、LINE通知を行ったりする一元管理システムになります。
Bedsで対応できる主な内容は下記の通りとなっております。
- 料金設定
- 在庫管理(予約不可に変更など)
- Airbnbの割引設定
- 自動送信メール設定
- Googleカレンダーとの連携
- LINE通知
ご自身でも対応できるように1つずつやり方を解説していきます。下記の目次から必要な項目に飛んでいただくことで、それぞれ解説を読むことが可能です。
Beds24での料金設定方法
基本料金の設定
基本料金(人数などを追加する前の定価となる値段)はカレンダーから設定していきます。
この時に注意するべき点は、カレンダーの値段は定価で、この値段に対して早割や直前割などの割引が適用されます。
2万円を定価としてカレンダーに入れたと仮定すると、直前割で20%が入っている場合、最終的にゲストは1.6万円で予約できます。
そのため、最終的に2万円で販売したい場合は、割引率に+5%をした割合を販売したい単価に掛けた値段を定価として設定する必要があります。
例えば、全ての日程で20%OFFをしている場合、本来販売したい2万円に対して、25%を掛けた2.5万円をカレンダーに定価として記入する必要があります。
これにより、2.5万円に20%OFFにすると、2万円で予約してもらえるので、最終的にご自身で販売したい単価で予約を取れることになります。
それでは実際にカレンダーで値段を設定していきましょう。
まずカレンダーにアクセスし、今日の日付のセルをクリックします。
そして価格を記入します。カレンダーをクリックして、今日からいつまでの価格を設定するかを選択できるため、2年先までを設定してください。
なお、曜日ごとに値段を変更したい場合は、該当する曜日のみにチェックを入れてください。例えば、平日価格と休日価格を分ける場合は、平日価格の際には金曜日と土曜日のチェックを外してセーブします。
これにより、金土を除いた平日の価格を設定できます。
次に土日料金を設定していきます。チェックアウト日が土日になるということは、金土を土日料金にする必要があります。今回は平日のチェックを外して、金土のみチェックを入れます。
弊社では平日の価格に対して、10%を上乗せした価格を土日料金として設定しています。
祝日の特別料金を設定する
GWやお盆などの祝日が重なるハイシーズンには通常価格の150%で設定していきます。
価格乗数の部分をクリックして150と記載することで、カレンダー上に表示されている価格に1.5倍された値段が実際のAirbnbなどの予約サイト上で表示されるようになります。
(Beds24のカレンダー上の価格は変わらないため、各予約サイトのカレンダーを確認してください。)
追加人数の設定方法
【価格】→【日別料金詳細設定】にて、Airbnbの価格をクリックします。
・価格設定:記載されている人数までは先ほどのカレンダーに記載した基本料金。記載した次の人数から追加料金が加算される。
(今回は6人まで基本料金で、7人目から料金追加)
・人数追加料金:1人あたりの追加料金を設定します。
(今回は7人目から3,000円が追加されます)
複数物件を所有している場合は、下記のようにそれぞれの部屋ごとに設定があるため、各部屋を確認するようにしてください。
BookingにAirbnbの料金を自動的に反映させる方法
日別詳細料金にてBookingを選択します。
その後、【価格のリンク】→【リンク元の部屋タイプ】にてAirbnbの料金を参照元に選択します。
そして、Airbnbの料金に対して何%上乗せした額or割引した額を表示させるかをオフセット率に記載します。
Airbnbと同じ料金で良い場合は0。10%を上乗せしたい場合は10と記載してください。Airbnbの価格に対して10%引にする場合は-10と記載する形になります。
その後、10などの数字を記載して、セーブを押すと、Bookingの料金は自動的にAirbnbの料金に対して10%UPした価格が設定されます。
カレンダーにて、それぞれ予約サイトごとの料金を確認可能です。
即時にOTAに料金を反映させる方法
先ほど設定した料金がAirbnbやBookingに反映されるまでは少し時間がかかってしまいます。
しかし、すぐに状況を確認したい場合は下記の対応を行うことでタイムラグなくリアルタイムに反映されるようになります。
【全てのOTA】→【Airbnb】→【マッピング】を選択すると下記のような画面になります。そして【アップデート】をクリックしてください。
その後、実際にAribnbのカレンダーやBookingの予約画面を確認し、本当に予約可能となっているかを確認してください。
無事に正しい価格に反映されていることを確認できます。
Beds24での在庫調整(予約不可への変更など)
Beds24のカレンダーを確認すると、オーバーライドという部分があります。
この部分に黒色でBlackoutと表示されている場合は予約不可になります。
反対に何も記載がない場合は予約可能状態になります。
予約不可や予約可能に変更する際にはオーバーライドをクリックします。
そして、ステータスを下記に変更していきます。
- なし:予約可能
- Blackout:予約不可
そして期間の設定を4年先まで設定することで、当面の間は指定した予約可能や予約不可の状態が続くようになります。
反対に当日のみ予約不可にしたい場合は、本日の日付を選択することにより、当日や該当日のみ、予約不可となります。
Airbnbの割引設定方法
まずは、料金を正しく反映させるための前提条件の確認になります。【全てのOTA】→【Airbnb】→【特定コンテンツ】を確認してください。
この部分で料金戦略が1日あたりの価格になっていることを確認してください。
そしてその下を見ていくと下記のようなAirbnbの割引について言及されている部分があります。
・早割
・直前割
・7連泊:週割
・28連泊:月割
それぞれ指定した日数と割引額を記載後、必ず、【セーブ】を押して画面の読み込みが終わるまで待機してください。
セーブ中に画面を閉じてしまうと、情報が反映されなくなってしまいます。
セーブ完了後にリロード(再読み込み)を行い、正しく情報が反映されているかを確認することをおすすめします。
Bookingの割引設定方法
Bookingの割引についてはAirbnbのようにBedsから対応できません。
Bookingの管理画面からプロモーションを選択し、新たなプロモーションを作成する必要があります。
しかしながらほとんどの場合、下記のように既に早割と直前割が入っているため、あまり変更する必要はありません。
割引率などを変更したい場合は既存の割引をクリックして編集していく形になります。
自動送信メールの編集方法
【ゲスト管理】→【オートアクション】から新規のオートアクションを作成してください。
様々な選択肢が出てきますが、【New Auto Action】を選択します。
まずはトリガーの設定を行なっていきます。下記の赤枠部分の内容が主な変更と確認箇所になります。
(トリガー時間が+9時間の場合は9時に送付される設定になります。)
トリガーの設定が完了したら、次に実際のメッセージを入れていきます。
- トリガーアクション:オート
(すぐに自動送信メールが実行されます。止めたい場合は無効にします) - 自動送信メール送信方法:OTAのAPI/Eメール(スマート)
- プレーンテキストメッセージ:自動送信メールの本文
全てが完了したらセーブを押すことで、自動送信メールの設定が完了します。
Googleカレンダーの連携方法
ここでは、清掃会社に共有するスプレッドシートの作成方法や、新規予約やキャンセルがあった場合に清掃会社に自動でLINE通知するための方法を共有しています。
大枠としての考え方は下記の通りです。
- OTAに予約が入る
- Beds24に情報が共有される(&LINE通知が行われる)
- 自身のGoogleカレンダーに反映される
- カレンダー情報を自動でスプレッドシートが回収し、リスト化
- ④のスプレッドシートを清掃会社に共有
今回の作業はすべてGoogle Chromeで自身のアカウントにログインした状態で行なってください
Googleカレンダーにて物件専用のカレンダーを作成
下記の通り左メニューバーから新規カレンダーを作成します。
カレンダーの名前は、ジェミニス池袋201のように物件名にしてください。
Beds24とGoogleカレンダーを連携する
次に、Beds24とGoogleカレンダーを連携させます。Beds24にログインし、【すべてのOTA】→【Googleカレンダー】を選択します。
Googleカレンダーで該当物件を開くと、【Googleカレンダーに接続】というボタンが表示されます。
上記のボタンをクリックすると、どのGoogleアカウントと接続するか質問されるため、自身のアカウントを選択してください。
稀に下記のような表示になりますが、続行を押して問題ありません。
無事に自身のアカウントと連携されると下記のように緑色のバーが出てきます。
この表示が出れば、株式会社BizPatoとBeds24が連携された状態になります。次に、【客室のマッピング】の項目内にある【コードを取得する】という部分をクリックします。
その後、カレンダーに登録している物件名が表示されるため、先ほどGoogleカレンダーで作成した今回の該当物件のカレンダーを選択します。
複数の選択肢が表示されますが、【インポート・エクスポート】を選択してください。
選択後に【セーブ】を押すと保存されます。
同期後にGoogleカレンダーを更新して、該当物件のカレンダーにチェックを入れることで、予約が入っている場合はカレンダー上に予約が表示されます。
予約がない場合は表示されません。
Beds24での事前準備
ここまででGoogleとBeds24の連携準備は終わりました。
最後にBeds側の設定として、【プロパティ】→【予約の質問】を設定します。
これは清掃会社に連携する際に備考を記載しておく部分を作成する作業になります。
カスタム質問内の1行目に【備考:】と記載し、複数行フィールドと社内用を選択してください。最後に【セーブ】を押すことで保存されます。
そして、【すべてのOTA】→【Googleカレンダー】→【特定コンテンツ】を選択し、下記の通り設定してください。
- 予約ステータス:すべての有効な予約
- 開始時刻:14時
- 終了時刻:10時
- 概要1:[NUMPEOPLE1]
- 概要2:備考:[GUESTCUSTOMQ1]
Googleカレンダーからスプレッドシートに転記
清掃依頼シートのテンプレートをファイルからコピーし、ご自身のグーグルドライブにデータ作成をしてください。
その後、DBのシートを選択し、カレンダーURLを確認します。
このカレンダーURLにはGoogleカレンダーの設定から確認できるカレンダーIDをコピペします。
もう一度、スプレッドシートに戻り、【予定】と記載のあるシートのA2のセルを選択します。
その状態で、メニューバーにある【拡張機能】→【App Script】を選択します。
(本来表示されているシートは【予定】というシートになります。)
開くとこのようなコードが表示されます。この実行をクリックしてください。
するとポップアップが表示されます。Googleカレンダーにスプレッドシートからアクセスして良いかという確認になりますので、自身のGoogleアカウントを選択します。
警告文章が出ますが、そのまま詳細を表示をクリックし、安全ではないページに移動してください。
このようにアカウントへのリクエストをされるので許可してください。
するとこのように実行が完了します。これにより、Googleカレンダーの情報がスプレッドシートに表示されるようになります。。
次に、毎回実行を押してカレンダーの情報をスプレッドシートに表示させられないので、15分おきに自動的にカレンダーの情報をスプレッドシートに反映させる仕組みを構築していきます。
左のメニューバーからトリガーを選択します。
トリガーを追加をクリックします。
下記の通り、設定の上、保存を押してください。
- イベントのソース:時間主導型
- 時間ベースのトリガータイプ:分ベース
- 時間の間隔:15分
最終的にトリガーのページにこのように記載があればOKです。
これにより、毎回手動で実行ボタンを押さなくても、15分おきに自動的にGoogleカレンダーの情報と同期してくれるようになります。
そして元のスプレッドシートに戻り、下記のようにカレンダー情報がスプレッドシートに一覧になっていることを確認してください。
本当に予約が入った後にスプレッドシートに反映されるか、念のため稼働開始してから3日ほどは新規予約の情報が反映されているかの確認が必要になります。
LINEで新規予約とキャンセル/前日リマインドを送付する方法
ここまでで最低限、スプレッドシートを作成し、リアルタイムに清掃状況を共有することはできるようになりました。
次に、LINEで新規予約とキャンセル通知設定を行なっていきます。
これにより、新規予約が入った際にLINEで通知した上で、さらに先ほど作成したスプレッドシートにも情報が反映される形になり、清掃漏れを防ぐことができます。
イメージとしては、LINE notifyというアカウントから下記のように通知されます。
民泊管理バンクのLINEアカウントにて清掃会社とのグループを作る
まずはご自身LINEアカウントで清掃会社とのグループを作成します。
(すでに清掃会社とのグループがある場合はグループ作成不要です)
この段階では、後程使用するLINE notifyはグループに招待してはいけません。
LINE notifyにて、トークンURLを取得する
LINEの自動通知を行うLINE notifyにログインします。
ログインする際には、自身のLINEアカウントでログインしてください。ログイン後、最下部にアクセストークンの発行というボタンがあるので、こちらをクリックしてください。
そして、トークン名を【清掃依頼】と設定して、先ほど作成した清掃会社とのグループを検索します。
そしてそのまま発行するボタンを押すと、トークンURLが表示されます。
このURLは一度だけ表示され、今後は一切表示されないため、メモしておく必要があります。
Beds24でLINE通知を行うためのオートアクションを作成する
Beds24にログインし、【ゲスト管理】→【オートアクション】をクリックします。
基本的には既存の設定を変えていくことをおすすめします。
LINE通知は下記の3タイプの設定が必要です。
- 新規予約獲得時
- キャンセル時
- 清掃前日(お客様のチェックアウト前日)
下記のようにオートアクションを設定していきますが、それぞれ設定項目をお伝えします。
新規予約通知
・タイトル:物件名_新規予約通知(LINE)
・プロパティ:該当する物件
・ルーム:該当する部屋
・トリガーイベント:予約
・トリガー時間:即時+0時間
・タイムウィンドウ:4日
・予約元のOTA:全て(全てのOTAではなく、国内OTAの通知も入るように【全て】を選択)
・ステータス:キャンセルではない全ての予約
メッセージ設定
WebhookからLINEのメッセージ内容を設定していきます。
・URL:https://notify-api.line.me/api/notify
・カスタムヘッダー:Authorization: Bearer LINEトークンURL
(Authorization: BearerとLINEトークンURLの間には半角のスペースを空ける)
・ボディデータ:message=の後に記載したい内容を記載する。今回は新規予約通知のため、下記
message=
【[UNITNAME1]】に新規予約が入りました。
・[GUESTFULLNAME]
[FIRSTNIGHTYYYY-MM-DD]〜[LEAVINGDAYYYYY-MM-DD]
予約キャンセル通知
・タイトル:物件名_予約キャンセル通知(LINE)
・プロパティ:該当する物件
・ルーム:該当する部屋
・トリガーイベント:チェックイン
・トリガー時間:-365日 +0時間
・タイムウィンドウ:365日
・予約元のOTA:全て(全てのOTAではなく、国内OTAの通知も入るように【全て】を選択)
・ステータス:キャンセル
メッセージ設定
WebhookからLINEのメッセージ内容を設定していきます。
・URL:https://notify-api.line.me/api/notify
・カスタムヘッダー:Authorization: Bearer LINEトークンURL
(Authorization: BearerとLINEトークンURLの間には半角のスペースを空ける)
・ボディデータ:message=の後に記載したい内容を記載する。
message=
下記の日程の予約がキャンセルとなりました。
【[UNITNAME1]】
[FIRSTNIGHTYYYY-MM-DD]〜[LEAVINGDAYYYYY-MM-DD]清掃前日通知
・タイトル:物件名_清掃前日リマインド通知(LINE)
・プロパティ:該当する物件
・ルーム:該当する部屋
・トリガーイベント:チェックアウト
・トリガー時間:-1日 +9時間
・タイムウィンドウ:1日
・予約元のOTA:全て(全てのOTAではなく、国内OTAの通知も入るように【全て】を選択)
・ステータス:キャンセルではない全ての予約
メッセージ設定
WebhookからLINEのメッセージ内容を設定していきます。
・URL:https://notify-api.line.me/api/notify
・カスタムヘッダー:Authorization: Bearer LINEトークンURL
(Authorization: BearerとLINEトークンURLの間には半角のスペースを空ける)
・ボディデータ:message=の後に記載したい内容を記載する。今回は新規予約通知のため、下記
message=
明日、下記の部屋にて清掃をお願いいたします。
【[UNITNAME1]】
[FIRSTNIGHTYYYY-MM-DD]〜[LEAVINGDAYYYYY-MM-DD]ここで記載されているトリガー時間は実際の時間と同様です。+9時間にした場合、午前9時に通知が送付されます。
しかしながらBedsのサーバーの問題で、3時間ほど遅れて通知される場合もあるため注意が必要です。
LINEグループで自動通知を行うLINE notifyを招待する
全て正しく設定できたら、LINEグループに通知を行うためのLINE notifyを招待します。
招待すると既存予約の通知が一気にLINEに流れてしまうため、注意してください。
下記の通りLINE notifyを招待してください。
スプレッドシートと同様に、招待してから新規予約が入った際に問題なく動作しているか3日ほどは確認するようにしてください。